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ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

ネガティブな感情の対処法⑤ ネガティブな感情を記録してみましょう。

ネガティブな感情はできれば持ちたくないものです。しかし、人間生きていれば、どうしてもネガティブな感情を抱く場面は避けられないでしょう。
ネガティブな感情の対処法として、どうしても避けられないネガティブな感情を記録しておくという方法があります。
ネガティブな感情なんてできれば忘れたい、無かったものとしたい。そう思うのが人情ですから、この方法は万人に向いているとは思いません。記録に残すことで、かえって、ネガティブな感情を強めてしまったり、再生してしまうこともあります。ただ、普段から日記を書いている人、ネガティブな感情の原因がいつも同じ事や人である場合、この記録する方法は有効だと思います。

ネガティブな感情の記録方法は以下の5段階のプロセスで行います。

  1. ネガティブな感情を抱いた日付と感情の種類(嫉妬、不安、失望、落胆、悲しみ、怒り等)を書く。
  2. ネガティブな感情をもたらした原因(人、物、状況)を書く。
  3. なぜ、ネガティブな感情を感じたのか、理由を書いてみる。
  4. ➁のネガティブな感情をもたらした原因に対して自分ができることがあるか考えてみる。できることがあるなら、書き出して、1週間のうちにやってみる。できることがないなら「これは私にはコントロールできない」と書いておく。
  5. 1週間後、もう一度振り返って、そのネガティブな感情がまだ存在するか、考えてみる。どのように感じるか、1週間後の感情を書く。1週間たってみたら、どうでもいいような感情だった、あるいは忘れていたという場合、①で書いた事を赤ペンなどで消す。

ネガティブな感情を感じるたびに、その感情について①~⑤を記録していきましょう。専用のノートを用意した方がよいでしょう。パソコンやスマホに打ち込むのではなく、必ずペンを取って自分の手で書いて下さい。

そして、次にネガティブな感情を感じた時は、過去に記録をつけた感情と同じものがないか、似たものがないか、確認してみましょう。類似した感情があれば、➁➂④⑤で記録した事を読み返してみましょう。過去類似したネガティブな感情において、うまく対処できる方法があったなら、実施してみましょう。あるいは1週間たてばどうでもよくなっていた感情ならば、今回も時間が経てば忘れると思いましょう。

ネガティブな感情を記録する事で、辛い思いをすることもありますし、苦い思いを反芻してしまう恐れもあります。しかし、記録をつけていくことで、自分がネガティブな感情を持ちやすいシチュエーションや対象を特定することもできます。できれば、そのようなシチュエーションや人物は初めから避けるべく、回避行動を取ることもできます。また、自分がネガティブな感情を感じるパターンもわかってきます。

次回は具体的な例をあげて、ネガティブな感情の記録方法を紹介していきましょう。

ネガティブな感情の対処法① ネガティブな自分に名前をつけるネガティブな感情の対処法...
ネガティブな感情の対処法➁ 「でもね」でネガティブ感情に逆スイッチをいれましょう。ネガティブな感情の対処法...

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