ネガティブな感情をどう処理するか、どうしたら減らせるかについて幾つかの方法を紹介してきました。しかし、ポジティブ心理学の見地からいえば、すべてのネガティブな感情が悪いわけではありません。ネガティブな感情を感じることは人間として当たり前であるとしています。実はネガティブな感情にもよい面があるのです。ネガティブな感情を経験して、ポジティブな感情に到達することもあるのです。ネガティブ感情はポジティブ感情への道筋になることもありえます。
ポジティブ心理学の第一人者、バーバラ・フレドリクソン教授は、ネガティブな感情をポジティブ感情への道筋とする3つの可能性を挙げています。
- 怒り
公平性、真実を求めるエネルギーになったり、自分を奮い立たせる強いモチベーションになることがあります。 - 罪悪感
他人やコミュニティーへの貢献に動くモチベーションになったり、自分以外の人間への親切に繋がることがあります。 - 自分への疑念
自分に自信が持てないからこそ、準備をきちんとしようという慎重さ、用意周到さを促すことがあります。
このようにネガティブな感情も使いようによってはポジティブな感情へ通じる道になります。ネガティブな感情を感じる自分を否定するのではなく、ネガティブな感情の中身や原因を理解して、それをポジティブな感情へ転換する道はないかを探してみることが、実はポジティブ・インターベンション、ポジティブな働かけになります。
今度ネガティブな感情を感じたら、この感情をエネルギーにしてポジティブな感情に転換できないかな?と考えてみましょう。
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