オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

ポジティブ・エイジング 年齢を重ねた世代こそ、ポジティブな感情を増やしましょう。

アメリカ・ペンシルバニア大学のJames Pawelski教授は年を取っていくことにもポジティブ・インターベンションを活用できると提唱しています。年を取っていること=老化、高齢化、悲しいことと捉えるのではなく、年齢を重ねる過程で獲得できるポジティブな感情を増やし、人生に充実感を覚える、ポジティブ・エイジングを実践することも可能であるとしています。

ポジティブ心理学の観点から見た時、ポジティブ・エイジングで重要な点は知識knowledge、創造力creativity、周囲の人々への関心、思いやり sense of audience であるとしています。
特に創造力が重要なキーです。

前回、クリエイティブ・ライフを送ることが、ユーダイモニア的幸福感を味わうためには大切だと説明しました。ポジティブ・エイジングにおいては、ユーダイモニア的幸福感をどうやって増やしていくかが重要なポイントになります。クリエイティブ・ライフで創造力を豊かにしていくことを、年齢を重ねていく過程でこそ大切にしたいものです。
創造力を高める秘訣としてキャロル・リフの4つの方法を前回紹介しましたが、他にも創造力を高める方法があります。

創造力が大事! クリエイティブ・ライフを送りましょう。ポジティブ心理学...

特にある程度年齢を重ねた世代が、創造力を高めてクリエイティブ・ライフを送るための秘訣は次のような行動です。

  • 仕事を楽しむ:会社務めの仕事とは限りません。お給料をもらう作業だけが仕事とも限りません。家事、ボランティア等も仕事です。一日のうちにこれをするという作業の時間があることが大切です。
  • 一つのことを続ける:お稽古事やスポーツなど、興味のあることを長く続けます。年齢を重ねることは経験年数を増やすということです。
    人生に意義を見出すこと:50歳以降は、自分の人生ってどういう意味があるのだろうと考え始める年齢です。考えることによって、こうしてみよう、ああしてみようと新しい行動にも結び付きます。
  • 物事をよく考えるようにする:年齢を重ねると一般的には思慮深くなります。一つの事象について調べたり、まとめたりして、思考力を養います。
  • 過ちに寛容になる:年齢を重ねると、人生経験が豊富になり、若い頃は許せなかった他人の過ちや欠点に寛容になります。心が平穏になってきて、無意味な怒りにエネルギーを使わなくても済むようになります。
  • 変化を受け入れる:若い頃とは自分の状況も、周囲の状況も違ってきます。最近のテクノロジーの変化により、環境は10年前、20年前とは全く違ってきています。戸惑うこともありますが、その変化も楽しもうと思いましょう。インターネット、LINE、ブルートゥース、お掃除ロボット・・・変化が楽しみや便利さも運んできます。
  • 時々リスクもとる:いつもリスキーな人生を送る必要はありませんが。時にはマンネリな生活から脱して、違う選択をしてみましょう。小さなことで構いません。アフリカ料理なんて食べたことなかったけど、食べてみる。そんな小さな冒険を暮らしの中に取り込んでみましょう。
  • オープンマインドになる:年齢を重ねると、自分の経験値が蓄積されてきますから、自分の価値観に固執しがちになります。自分自身の価値観を持つことは大切ですが、他人に自分の価値観を押し付けないようにしましょう。そして、他人の異なる意見や価値観に興味をもったり、楽しむような余裕を持つようにしましょう。オープンマインドは若い世代だけの特性ではありません。年齢を重ねた世代こそ、自分の中に経験値という基盤があるからこそ、新しい見解や経験に心を開いて、自分に役立つと思う部分だけ吸収することができます。

年齢を重ねた世代だからこそできるポジティブ・インターベンションで、ポジティブな感情を増やしていきましょう。

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