ゴール・セッティングといえば、SMARTが大切だとよく言われます。SMARTはジョージ・ドラン氏が提唱した目標設定のノウハウです。
目標を設定する時には、
- Specific:具体的に
- Measurable:測定可能な
- Assignable:誰が何をするのかはっきりさせて
- Realistic:現実的で
- Time-related:明確な期限がある
である事が大切だということです。
ビジネスにおける目標設定ではSMARTはかなり有効だと思います。
職場では、複数のメンバーが協働して一つの目標に、一定のタイムフレームで進んでいく場合が多いですよね。SMARTの要素を明確にすることはプロジェクトを円滑に進めるという意味で有効です。特にSpecific(具体的に)とAssignable(誰が何をするのかはっきりさせて)は、職場のプロジェクトでは重要なポイントになります。目標が漠然としていると、目標達成のための行動も曖昧になってしまいがちです。そして誰がどのタスクを責任を持って進めるかを明確にしておかないと、落ちてきたボールをお互い顔を見合いながら誰も取ろうとしないという事態に陥ってしまうこともあります。
仕事で目標設定する時には、SMARTを意識することがお勧めです。プロジェクトを進める時にはSMARTを明確にして、メンバー間で進捗状況をシェアして確認していくことが有効でしょう。
また、プライベートで自分自身の目標や、家族の目標を設定する場合にも、SMARTは有効だと思いますが、比較的短期で達成可能な目標や、既に目標がクリアーになっている場合に、より有効でしょう。例えば、「体重を減らす」という目標の場合、いつまでに、どうやって、日々計測、という点を明確にする事が重要になります。あるいはマイホームを購入しようという目標を持った場合、いつまでに、誰が何をするかきめ、現実的なタスクを決める事が重要です。
一方、自分の人生における長期的な目標「ライフゴール」を設定する時には、SMARTが必ずしも有効とは限らないのです。比較的長い期間を要する目標、自分の人生の目標を設定する時は、そもそも目標が明確になっていない場合があるのです。「ライフゴール」は急にひらめくということはあまりないですからね。そこでGRITという概念を提唱したアンジェラ・ダックワース博士は、まず「ライフゴール」を見つけるための方法を幾つか紹介しています。次回はこれらの方法を紹介していきます。