ネガティブな感情の中に、物事の結果が出るまでの間のモヤモヤした不安というものがあります。
- 体の検査結果を待つ間
- 試験の合否の結果を待つ間
- 仕事でコンペに応じた結果を待つ間
時間が経てば白黒の結果が出るのですが、結果を待つ間、不安がこみあげて、悪い結果を想像してどうしようと不安を更に大きくする・・・。
結果を待つまでの間、気持ちが悶々として、ずっと憂鬱な日々を過ごす。あるいは、悪い想像を膨らませて、怒りっぽくなり、落ち込んで自暴自棄になる、あるいは周囲にあたってしまう。
そんなネガティブな感情が暴れる時があります。
この待機期間のネガティブな気持ちをどう扱ったらよいでしょうか?幾つか対処法を紹介します。
期限をしっかり確認する
○月○日に結果が出るとはっきり日時がわかっている場合には、それをスケジュールやカレンダーに書き込み、必ずその○月○日が来ることを頭と心に刷り込みませます。つまり、期限付きのネガティブ感情であり、結果がどうあれ、必ず○月○日が到来すれば白黒つくものであることを認識します。悩みや苦しみには期限がないもの、期限がはっきりしない事もたくさんあります。この悩みは少なくとも期限ははっきりしています。
自分ができることがあるか考える
結果を待っている間に、自分ができることがあるか考えてみます。多くの場合、それまでに努力を傾けているので、結果を待つまでの間は、自分にできることはあまりないでしょう。自分にできることがないのであれば、結果が出るまでの期間はそっとしておくしかありません。一方、できることがあるのなら、そのできる事に集中します。
人間ドッグの結果を待っている場合、自分にできる事は待機期間にはないでしょう。
仕事のコンペ結果を待っている場合、できる事はあまりないかもしれませんが、プロジェクトの内容を見返して、今後改善できる点があるかどうか見直すことはできますね。結果に対して影響を与える事はできませんが、学ぶことはできると思います。
紙に書いて封をしてしまっておく
結果が出る期限まで待つしかない、自分にできることはないとわかっても、それでも悶々と悩んでしまうのが人間です。そういう時は、悩んでいる事を紙に書き出して封筒にしまい、机の引き出し等にしまっておきましょう。悩みを自分から切り離したと行動で自分にわからせるのです。結果が出る期日まで、その悩みは机の引き出しの中に入れられていると思い、なるべく考えないようにしましょう。期日になって結果がわかったら、その封筒を取り出し、紙に書きだした不安を読み返して、現実の悩みだったかどうか確認しましょう。たいていは、思い過ごし、悩みすぎだったということになると思います。
意識的に気分をそらす
悩んでいると、その対象が必要以上に大きな悩みに思え、ますます悩んでいくことになります。期限が決まっている悩みならば、そして自分にできる事がないならば、それは期限まで放っておくしかないのです。ですから、なるべく悩みの対象に思考がいかないよう、他の事に熱中するようにしましょう。運動、読書、料理、掃除、映画やドラマを見るなど、夢中になれる事に集中しましょう。特に、体を動かす事は効きます。
確率を計算してみる
心配している事が現実化する確率を計算してみます。心配や不安が起こるたびに紙に書き出しておきましょう。そして、それが現実になったかどうかをチェックしておきます。10個くらいデータがたまったら、心配や不安が現実になった確率を計算してみましょう。心配が現実化した確率は0%~30%の間ではないでしょうか。心配や不安が現実化する確率はそれほど高くないのです。それを、自分の人生において数字として確認できれば、今後再び心配や不安が沸きあがっても、現実化する確率は低いということをリアルな数字として認識できます。
生きている間、不安や悩み、心配が消えることはないでしょう。人間の脳はもともとアラート機能が強く、リスクに対して身構えるようにセットされています。原始時代を生き抜いてきた脳の働きとしては当然のことなのです。
しかし21世まで文明と進化を重ねてきた私達は、自分達の脳に、科学的、論理的アプローチを教え込むつもりで、不安や心配に対処する方法を実践していきましょう。