オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
レジリエンス

レジリエンスを身につけるワーク➂ 悪い出来事が起きた時の3つの考え方を練習

オプティミズム。日本語に訳すと楽観主義。ただ、少しこの訳はオプティミズムの真実と合わない気がします。
オプティミズムにぴったりくる日本語の単語がないのですが、「よい事が起こるだろうと信じること」という表現が一番近いでしょう。「出来事や物事のよい面を見つけることができる特質」ともいえます。
ただ「何とかなる」と根拠もなく楽天的でいる事とは、少し違います。よい事が起こることを信じられる信念と、どんな状況でもよい面を見つけようとするエネルギーが、オプティミズムの真髄です。

オプティミズムかそうでないかは、ある出来事が起きた時に、頭の中でどういう説明スタイルが作られるかによってわかります。特に悪い出来事が起きた時の反応の仕方で、オプティミズムかそうでないかは、かなりはっきり分けられます。

よい出来事であれ、悪い出来事であれ、何か起こった時に、私達の脳は「なぜ起こったか?」という答えを探し始めます。その答えに対しての説明パターンには3つの方向性があります。

①原因が内的なものか、外的なものか Internal ⇔External

内的=自分が原因で起こった、外的=自分以外の事が原因で起こったと考えます。

➁状況がずっとこのままか、変わっていくものか Stable ⇔ Unstable

出来事が起きた状況が永遠に続いて固定したものだと思うか、状況は今はたまたまこうなっただけで変わっていくものだと思うか

➂すべてに当てはまると思うか、特定の場合だけだと思うか Global ⇔Specific

この出来事がすべてに影響する、すべての出来事を象徴していると思うか、特定の限定的な状況でしか起こらない出来事と思うか

悪い出来事が起こった時に、①➁➂について緑色の考え方をする事がオプティミズムです。
出来事が起こったのは、自分だけのせいではない、この状態がずっと続くわけではない、たまたまこういう事が起こった。そのように考えられることがオプティミズムです。

つまり、悪い出来事が起きた時に、緑色の考え方をできるように訓練していくことで、オプティミズムは鍛えられていきます。

悪い出来事が起きた時、少し気持ちを落ち着けて、①➁➂を考えてみましょう。
①悪い出来事の原因はすべて自分にあるのか、自分のせいなのか
➁この出来事はずっと続くのか、一時的なのか
➂この出来事は自分の人生の全体に影響するのか、それとも限定的なのか
緑色の考え方をできるように、訓練していきましょう。

冷静に考えてみると、悪い出来事は、緑色の考え方をあてはめることができるケースがほとんどなのです。

3つの考え方を練習する時には、紙に書き出して考えると冷静に考えやすくなります。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA