オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
レジリエンス

レジリエンスを身につけるワーク⑧ カタストロファイジングの3つのパターンに気づきましょう。

ネガティブな感情には悪いことばかりではないですが、心配や不安があまりにも大きくなると思考のトラップの一つ、Catastrophizing カタストロファイジングに陥ります。事態を自分でどんどん深刻化させていく思考です。
悩みや問題をずっと考え続けて、幾度も自分の中で反芻したり、非現実的な最悪の事態を想像してパニックになります。自分の想像が、現実を遥かに超えて、心配を増幅していきます。

カタストロファイジングに陥ると、論理的な判断ができなくなり、非現実的な心配ばかりしています。対策を打つための行動を取らなくなります。そうするとますます心配や不安が拡大していきます。

このカタストロファイジングは、3つのパターンに分けることができます。

Downward spiral ダウンワード・スパイラル (下降渦巻)

悪いことばかり次々と考えて、どんどん落ち込んでいく。

【例】試験が不合格だったことで、もう一生試験に受からないと思うようになり、大学も就職もうまくいかない、不合格ばかりになる、自分の人生はもう終わりだと絶望する。

Scatter shot スカッター・ショット(バラバラ打ち)

一つの不安からどんどん他の不安も思いつき、様々な心配を同時に悩む。

【例】試験が不合格だったことにショックを受け、光熱費をまだ支払っていない事を心配し、恋人からメールの返信がないことで不安になり、最近胃が痛むことで病気ではないかと心配ばかりになる。

Circling サークリング(ぐるぐる反芻)

一つの悩みを繰り返して悩んでいる。

【例】試験が不合格だったことでショックを受け、自分がだめな人間だと思う。そればかりをずっと考えて自分を責めては傷ついている。

注:()内の日本語は私が意訳してつけたものです。

皆さんも思い当たることありませんか?
残念なことですが、調査によると、女性は男性に比べ悩みや不安を反芻しやすい傾向にあります。つまりサークリングの傾向が強いということです。

カタストロファイジングは、同じ所でぐるぐる回っていて、状況を改善させるための意味のある行動を取らなくなるので、やっかいなのです。レジリエンスの最も対極的な特徴です。

カタストロファイジングをストップするにはどうしたらいいでしょうか?
まずは、上記のように3種類のカタストロファイジングがあることを理解し、自分がどういうカタストロファイジングに陥りやすいか気づきましょう。
次にトリガーを見つけていきます。次回はトリガーの見つけ方について考えていきます。

レジリエンスを身につけるワーク⑥ 思考のトラップに注意!レジリエンス...

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