一日の終わりに3つの感謝する事を書き記す感謝の習慣は、ポジティブな感情を増やし、思考のトラップに陥りにくすることで、レジリエンスを鍛える事に役立ちます。
しかし、楽しい事ばかりの一日であれば、容易に感謝する事を見つけ出せますが、嫌な思いをしたり、疲れ切った一日だった場合、感謝する事を見つけることは簡単ではありません。だからこそ、感謝の練習、グラティチュード・プラクティスが必要なのです。
HTGS(Hunt The Good Staff)という言葉があります。よい事、感謝する対象を探していくアクションです。大変な日こそ、HTGSを心掛けてみましょう。
ポジティブ心理学の研究者達が実際に行っているHTGSのアクションを挙げていきましょう。あなたも真似したいと思うアクションがあるかもしれません。
- 自分の心の支えになるフレーズを大きな紙に書いて、目のつく場所(キッチンの壁など)に貼っておきます。ネガティブな感情に囚われた時に、その紙が目に入ると、HTGSを思い出し、感謝の対象を探してみようという気になります。
- 職場で一緒に働いているメンバーに、感謝のメールを送ります。突然そんなメールを受け取った側はびっくりするかもしれませんが、嫌な気持ちにはなりません。忙しさの中、普段は伝えていなかった感謝の気持ちをメールで送りましょう。
- 問題が起こった日、家族で夕食のテーブルを囲みながら、あえて問題を家族に話してみます。その上で、その問題があった日でも、感謝する対象は何があるのか、家族で話し合ってみます。自分一人だけで探すよりも、家族と話し合いながら探した方が、よい事やありがたい事は見つけやすいかもしれません。もしかすると、問題に対する解決策も出てくるかもしれません。
- レジリエンスを鍛えるためのテクニックやスキルを実際に試してみます。その効果や感想を家族や友人とシェアします。自分の起こしたポジティブな感情を増やす行動を周囲の人にシェアすることで、その人たちにもポジティブな感情やレジリエンスの効果を伝染させていきます。
- シルバー・ライニングsilver liningをする。悪い出来事に隠されたよい面を見つけ出す事です。悪い出来事をそれだけで終わらせないで、何とか、よい面を見つけ出そうとします。これも一人で行ってもいいですが、家族で行うと、家族全体にポジティブな感情が広がっていきます。
- 配偶者や恋人など、愛する人に向けて、ポストイット・メッセージを色々な場所に貼ります。その人が目にしそうな場所に、メッセージを書いたポストイットを貼っておきます。「I love you!」「今日があなたにとっていい一日になりますように!」「私はいつでもあなたの味方だよ」「君は笑顔が一番!」など、ちょっとした心温まるメッセージをポストイットに書き、冷蔵庫の中や、洗面台の鏡、玄関のドア、化粧台の鏡、テレビの画面、リモコンなど、その人が一日のうちで必ず視線を向ける場所に、ポストイットを貼っておきましょう。前向きな言葉を相手にプレゼントした事で、あなたはその人に対して感謝の気持ちを感じます。加えて、その人がそれらのポストイットをいつ見つけるか、どう反応するか想像して、一日わくわくします。おまけに、その人を素敵なメッセージで喜ばせることもできます。
- 街を歩いて、素敵な場所や心に残る風景を写真に撮ります。本格的なカメラを持ち歩かなくても、スマートフォンのカメラで簡単に撮れますね。そしてそれらの写真を後から眺めて、世界の美しさを感じます。あるいはその写真をメール等で親しい人にシェアして、自分の感じた世界のありがたさをその人にも伝えます。
気に入ったアイディアがあれば、真似してみましょう。
ポイントは、自分が失った物にフォーカスするのではなく、自分が持っている物にフォーカスすることです。
あなたにはあなたオリジナルの、HTGSの方法があるかもしれません。是非、自分オリジナルの方法も探してみましょう。
レジリエンスを身につけるワーク⑫ 感謝する練習をしましょう。レジリエンス...
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