オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
レジリエンス

レジリエンスを身につけるワーク⑮ 24の強みの中でも最も大切なものは何でしょう?

前回、自分の強みとなりうる24の要素を紹介しました。
VIA診断で自分の強みが24のうちどの要素かを確認しましたか?

レジリエンスを身につけるワーク⑭ 自分の強みにフォーカスしましょう!レジリエンス...

ここでちょっと逆説的に考えてみましょう。
24のうち、どの強みを持てば、レジリエンスが鍛えられるでしょうか?そして、結果的にポジティブな感情が増えて幸福感が高まるでしょうか?
それが分かれば、その強みを鍛えることで、レジリエンスは鍛えられ、人生により幸福感が感じられるはず。
もし、その強みを自分が持っていないなら、その強みを身につける練習をしたい。
そう思いませんか?
24も強みがあったら、それを全部自分のものにする事はなかなか大変。そんな完璧な人間にはなれそうにありません。どうせなら、最も効果的な強みを身につけたい・・・。
その問いに対する答えが、実はあります。

ポジティブ心理学は数字的根拠に基づいた研究ですので、この問いに対する調査が既に実施されていて、定量的に24の強みのうち、どの強みがウェル・ビーイング(人が幸せだと感じられる状態)に大きなインパクトを与えるかを解明しています。

アメリカのペンシルバニア大学の教授であるScott Barry Kaufman博士が2015年に発表した研究結果「Which character strengths are most predictive of well-being?」(どの強みがウェイ・ビーイングな人生に最も影響を与えるか?)の中で、調査結果を定量的に分析して、答えを出しています。

その答えは「感謝 Gratitude」です。
次が「向学心 Love of learning」です。

その2つに非常に近いインパクトを見せた次点の強みが
「愛情」「誠実さ」「希望」「ユーモア」でした。

もしあなたがこれらの強みを持っているのなら、あなたはとても充実した人生を送るチャンスがたくさんあります!
もしあなたがこれらの強みを今持っていないとしても、これから身につけることもできます。幸福感に満たされた人生を送る事に最も影響する強みは「感謝」ですから、感謝する習慣を作ることで、感謝はあなたの強みになっていきます。

一方、押さえておきたい点は、24の強みは互いに影響し合っているということです。Kaufman博士は、24の強みの相互の影響度合いも計算しているのですが、「謙虚さ」以外の23の強みは相互に強い関係(相関性)を持っていたのです。
ですから、「感謝」以外の強みを持っている、あるいは鍛える事で、「感謝」の強みにも影響してくるのです。

「感謝」という強みは、私達の人生の中でとても大切な強みであるわけですね。
「レジリエンスを身につけるワーク⑫ 感謝する練習をしましょう。」で説明したように、「感謝」の強みは今持っていなくても、身につけていくことができますので、練習していきましょう。

レジリエンスを身につけるワーク⑫ 感謝する練習をしましょう。レジリエンス...

このブログでも感謝の練習について様々な方法を紹介していますので、参考にして下さい。

ポジティブ・インターベンション⑧ 実践ワーク3:感謝の手紙を書きましょう。セイバリング...
「ありがとう」を伝える日を作りましょう。ポジティブ心理学...
年末年始スペシャルワーク㉔ 感謝の気持ちを行動で表しましょう。年末年始の過ごし方...

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA