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ポジティブ心理学実践ワーク
レジリエンス

レジリエンスを身につけるワーク⑯ 向学心という強みを身につけるためには?

前回、アメリカのペンシルバニア大学の教授であるScott Barry Kaufman博士が2015年に発表した研究結果「Which character strengths are most predictive of well-being?」(どの強みがウェイ・ビーイングな人生に最も影響を与えるか?)の中で、ウェル・ビーイング(幸せを感じられる状態)に最も効果的な強みは24個のうちのどれかを調査し、「感謝」が第一位であったことを紹介しました。
第二位は「向学心 Love of learning」でした。

レジリエンスを身につけるワーク⑮ 24の強みの中でも最も大切なものは何でしょう?レジリエンス...

「向学心」が既に自分の強みである人は、人生を充実感をもってどんどん進んでいけそうですね。一方、VIA診断で「向学心」が自分の強みトップ5に入っていなかったとしても、これから「向学心」という強みは身につけていくことができます。
「感謝」という強みを練習によって身につけることができるように。

「向学心」を自分の強みにしていく方法を紹介しましょう。

自分の仕事や学業に役立ちそうな事を勉強する

まずは自分が一日で多くの時間を割いている対象、社会人なら仕事、学生なら学業について、これを学べば役立ちそうだという事を選んで勉強してみましょう。誰かに言われるのではなく、自分から勉強のテーマを選ぶ事が大切です。例えば、社会人なら、プレゼンテーション資料の作り方、心理交渉術、クレーム処理のノウハウ。学生なら、卒論に役立ちそうなテーマがよいでしょう。本を読んだり、オンライン講座で学んだり、セミナーに参加したり。自分で選んだテーマを、自分で行動して勉強します。

資格や試験に挑戦する

人間、目的がないとなかなか勉強しないものです。自分の仕事や学業に役立ちそうな資格や、自分の趣味に関係する資格を取るために勉強してみましょう。試験勉強にはお金と時間がかかりますが、自分を試験勉強に追い込むことで、勉強の習慣をつけられます。試験勉強は一日に〇分勉強する、あるいは一週間に〇日勉強する、という規律を自分の暮らしに導入しやすいです。試験に合格して試験に受かれば、自分に自信がつきますし、職場や学校で役立ちますし、履歴書にも書けます。

沼にはまってみる

その事が好きで好きで夢中になる事を「沼にはまる」と表現します。寝食忘れて夢中になる対象がありますか?フィギュアスケートの羽生結弦選手や、アイドルグループが「沼にはまる」対象になる人が多いですよね。沼にはまると、その対象の事がもっと知りたくて、次々と情報を追っていきます。フィギュアスケートのジャンプの種類を学んだり、採点の仕組みを勉強したり。アイドルグループのダンスを真似したり、海外のアイドルであればその人たちの言葉を学んだり。夢中になっている対象について、とことん知りたいという欲求を満たしてみましょう。

語学を学ぶ

外国の言葉を学ぶことは、脳の中に新しい回路を作って刺激になります。言葉はその国の文化に密接に結びついていますので、言葉を学ぶことでその国の文化、歴史に理解が深まります。新しい言語を学んでみましょう。NHKテレビやラジオの語学講座が始めやすいと思います。言語としては、英語が一番とっかかりやすいと思いますが、自分が好きな言語で構いません。「沼」の対象の話す言語でも構いません。
一つ気をつけたいのは、語学の勉強は、1週間に1回ではなかなか難しいです。できれば毎日、1週間に5日は、短時間でもいいからその言語を学ぶ時間を作りましょう。その言語の歌を聞くだけでもよいのです。

歴史を学ぶ

興味のある時代の歴史を学んでみましょう。弥生時代、鎌倉時代、幕末、明治・・・いつでもよいので、自分が興味のある事件が起きた時代を詳しく学んでみましょう。歴史本はたくさんあります、インターネット上でも歴史知識についてのサイトは大量にあります。
あるいは、自分が住んでいる街の歴史を調べてみましょう。郷土史は図書館にいけばありますし、城下町に住んでいるのならその城にまつわる歴史書もあるでしょう。

教養を身につける

勉強の対象を何にすればよいかよくわからないという場合は、まずは教養本を読んでみるのもよいでしょう。「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365」シリーズがあります。「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 人物編」「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 現代編」と3冊ありますので、まさに1日1ページずつ読んで、世界についての知識を吸収すると面白いでしょう。

漢字を学ぶ

パソコンやスマホでキーボードを打つこんだり、アレクサに話しかけるだけで、物事が済んでしまう世の中。漢字を書こうとしても、うる覚えになっていることありませんか?あえて難解な漢字を1日1個書いて覚えましょう。テーマを決めるとよいと思います。花の名前、魚の名前、和の色の名前、四字熟語など、テーマを決めて漢字を書いていきましょう。

興味がある事について自ら調べて学習し、「知ること」にわくわくする。それこそ「向学心」という強みです。何か問題に直面しても、どうしようと慌てるだけでなく、問題の解決法を調べてみようとする行動に結び付きます。

 

忙しい中勉強なんてできない、学校に通うなんて無理・・・。そういう場合でも現在はオンライン学習が発展しています。多くの資格の勉強や大学の授業、カルチャーセンターの講座まで、オンラインで受けられる時代です。是非オンラインを活用しましょう。

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