レジリエンスを身につけていく練習は、基本は自分一人で実践していくものですが、時には他の人の助けも借りてみましょう。
自分が困難な状況に陥った時、助言が欲しい時、頼れる人はいますか?
自分が困った時や弱った時に頼れる人をリストアップしてみましょう。
ケースごとに頼れる人を挙げてみるのもよいでしょう。
- 仕事で行き詰まった時に助言を求める人→職場の先輩や同僚の中にそういう人がいますか?
- 自分の人生について迷った時相談できる人→家族や親友、あるいは先生や師匠の中にそういう人がいますか?
- 病気や健康について心配な時に相談できる人→医者の友人がいるのが一番ですが。健康問題は基本は医者に相談する事が一番ですが、心配な気持ちを分かち合うという意味では家族や親しい友人も相談相手になるでしょう。
周囲に相談できる相手、頼れる相手がいない時は、公的機関の相談センターや、産業心理医、心理カウンセラーに相談する事も一つです。日本では悩みを専門家に打ち明けるという習慣が欧米に比べて根付いていませんでしたが、最近では心理相談できる場所も増えています。実際に相談しないまでも、連絡先の電話番号を調べて書いておくだけでも、安心材料が一つ増えます。
自分がいざという時に頼れる、相談できる人や団体をリストアップして、自分のレジリエンス・ネットワークを作っておきましょう。
一方、あなた自身は、誰かのレジリエンス・ネットワークに入っているでしょうか?
不安や心配な時に助けてくれた相手には、相手が困難な立場に陥った時にあなたが相談相手になってあげましょう。レジリエンス・ネットワークは、専門医や公的機関の場合は別にして、お互いに助け合うことで強化されていきます。
自分のレジリエンス・ネットワークに入っている人達にとって、自分が相手のレジリエンス・ネットワークの一人になれるように、助け合うことを忘れないようにしましょう。困った時に助け合う事は、感謝の気持ちを増幅させる効果もあり、レジリエンスがますます強まっていきます。
レジリエンス・ネットワークは、一枚の紙に書き出して、机の引き出し等に保存しておきましょう。時々そのリストを見直して、更新しておきましょう。