オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

短所は直せるのでしょうか?

「レジリエンスを身につけるワーク」のシリーズでも説明しましたが、ポジティブ心理学では自分の強みを知り、その強みを活かすことが、ポジティブな感情を増やす事に役立つと唱えています。

レジリエンスを身につけるワーク⑭ 自分の強みにフォーカスしましょう!レジリエンス...

では、弱みはどうしたらいいでしょうか?
「仕事との向き合い方をもう一度考えてみよう➂ 自分の強みを知る」で紹介した自分の強みを知るためにVIAの診断ツールを使うと、VIA-ISで診断される24種類の強みのうち、上位5種類の強みがSignature Strength(シグニチャー・ストレングス)=「自分の強み」として出てきます。

仕事との向き合い方をもう一度考えてみよう➂ 自分の強みを知りましょうポジティブ心理学...

一方、下位5種類にランキングされた項目は、強みの欠如、弱さであり、あなたの弱点、短所かもしれません。

ポジティブ心理学の第一人者であるクリス・ピーターソン博士は、強みが過度に強すぎたり、強みが欠如したりすることでも、人間の短所になりうるとしています。人間が生来的に悪い部分を持っているのではなく、24種類の強みが過度になったり欠落したりすることによって、弱点や短所が形成されているとピーターソン博士は提唱しました。

ピーターソン博士の研究は、残念なことに彼が亡くなったことで未完になってしまったのですが、後を継いだポジティブ心理学の研究者達がその後も調査を続けています。

ピーターソン博士のこの考え方に沿えば、自分のどの部分が強みの欠如や過度になっているかを確認することで、短所や弱点を修正できるという可能性があります。

ピーターソン博士が分類した24種類の強みに対する「反対」「欠如」「過度」は次のPDFファイルの表のようになります。(日本語は私が意訳したものです)

24の強みと対極

例えば、「慎重さ」という強みがあります。その反対は「無謀」であり、無計画な所がある人は「慎重さ」の対極的な性質が色濃く出ているので、少し「慎重さ」を養おうとした方がいいでしょう。一方「過度に控えめ」な人は、慎重さが過度に出ているので、慎重さを少し抑えてもいいかもしれません。

ピーターソン博士の説では、人間は欠点や悪い所を持っているというよりも、強みが欠如したり、過度になったりしているだけなので、それを認識すれば修正が可能であるというのです。
この考え方では、自分の強みに対する認識を変えることによって、自分の性格を修正していけるという素晴らしい可能性に光が当てられています。
では、修正の方法とはどのようなものでしょうか?それには、やはり、自分の強みを使っていきます。次回でその方法を説明しましょう。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA