「ポジティブ・インターベンション➁ 自分のポジティブ度を計測してみましょう。」で、自分の中のポジティブな感情の量、つまりポジティビティを計測する方法を2つ紹介しています。PANASとポジティブ・レシオです。
どちらかといえば、ポジティブ・レシオの方が質問に答えるのが簡単だと思います。
ポジティブ・レシオを計測するツールは、バーバラ・フレドリクソン教授が考案したもので、権利の関係から勝手に訳したりできないのですが。英語はそれほど難しい単語ではないので、グーグル翻訳などを使って是非トライしてみて頂ければと思います。
http://positivityratio.com/single.php
こちらのサイトにアクセスして、一日の終わりに、どのように感じたか、20の質問に答えていきます。
回答は4種類から選びます。
0 = Not at all(全然そんなことはない)
1 = A little bit(少しそうだ)
2 = Moderately(まあまあそうだ)
3 = Quite a bit(かなりそうだ)
4 = Extremely(全くもってその通りだ)
Calculateのボタンを押します。
Positive Score、Negative Score、Positive Ratioが計算されます。Positive Ratio(ポジティブ・レシオ)が1-3の間にあれば、かなりポジティブ度が高いということになります。これが1未満だと、ネガティブ度が高くなっていることを示します。
このポジティブ・レシオを計測することを続けてみましょう。
まず、ノートを1冊用意します。
初めに、今日の自分のポジティブ・レシオを計測します。
そして、このポジティブ・レシオの計測を一度だけでなく、毎日1週間続けてみましょう。
ノートなどに日付とその日のポジティブ・スコアの数値を記録していきます。エクセルに数値をいれてグラフ化するのもいいでしょう。
1週間の間、1日に1個、ポジティブな感情を増やす行動を取ってみます。「毎日の暮らしの中にポジティブな感情を感じる仕掛けを作りましょう。」で紹介した方法でもよいですし、「ポジティブ・インターベンション」シリーズで紹介した方法でもよいです。このブログの中で紹介しているポジティブな感情を増やす方法を1個試してみて下さい。
ノートにポジティブな感情を増やすためのどのような行動を取ったのかも記録していきましょう。
1週間のポジティブ・レシオの変化を見てみましょう。アップしたでしょうか?特にポジティブ・レシオが上がった日があれば、その時にとったポジティブな感情を増やす行動、ポジティブ・インターベンションがあなたによく効くということです。その行動を毎日の暮らしの中に組み込むようにしていきましょう。
1週間ポジティブ・レシオを計測してみて、変化がなかった、あるいは逆に下がったという場合には、ネガティブな感情を減らす行動を取ってみましょう。「ネガティブ感情の対処法」シリーズや「アンガー・コントロール」シリーズで紹介している方法を試してみて下さい。
どのような行動を取れば、自分のポジティブな感情が増えるか、ネガティブな感情が減るか、自分自身で実験していきましょう。
ポジティブ心理学は自分自身に実践して試していくことに意義があります。自分が取る行動によって、自分のポジティビティがどう変化していくのか観察してみましょう。自分の変化や取った行動をノートに記録しておくと、後から振り返って検証することができます。是非、「マイ・ポジティブ・インターベンション」の記録として書き記していきましょう。