ポジティブ心理学の第一人者であるバーバラ・フレドリクソン教授によると、ポジティブな感情に10種類あり、その中でも包括的で最も強い感情が「Love愛情」であるとしています。
「愛情」というと、恋人同士、夫婦の男女間の愛情を思い浮かべがちですが。あるいは親から子への愛情を想像しがちですが。フレドリクソン教授は「愛情」の定義を捉え直してみようと提唱し、「Love2.0 Finding Happiness and Health in Moments of Connection」という本の中で、「Positive Resonanceポジティブな共鳴」を生み出す愛情をLove2.0として培っていこうと主張しています。
「Love2.0でいう愛情とは無条件に与えられるものでも、与えるものでもない」としていて、自らが育てていくものであるとも主張しています。
自分のポジティブな感情を増幅させ、自分とその相手、周囲にポジティブな共鳴を響かせていく。それこそ愛情Love2.0であるとしています。
Love2.0の愛情は
- お互いへの共感を深める
- 絆を強める
- 関係性を大切にする
- 同調的な行動を促す
- 相互にケアし合う
効果があるとしています。
惚れた、ふられた、好きだ、嫌いだ、という男女間の愛情とは、異なる次元の愛情になりますね。
Love2.0とは、ポジティブな感情や繋がりを強めていく種類の愛情です。私達が生きていく上でとても大切で、力強い感情になります。
そして自分一人にとどまることなく、相手にもポジティブな感情が伝わっていく事も大切です。Love2.0の愛情が「ポジティブな共鳴」を生み、「ポジティブな共鳴」が愛情を更に深めていくのです。
ちなみに、Love2.0は人間同士でなくとも、哺乳類の動物と人間との間でも成立するという調査結果が出ています。ペットの犬や猫とのLove2.0も大切に育てたいですね。
ではLove2.0の愛情を培っていくためにはどうしたらよいでしょうか?その方法を次回から紹介していきたいと思います。
※ノースカロライナ大学のバーバラ・フレドリクソン教授によるポジティブ心理学の講義の内容を参考にしています。