オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

ポジティブな感情を増やすためには小さいコミュニケーションでも全然OKです!

人間の長寿や健康に影響を与えるのは、体重管理や禁煙だけではなく、感情の管理も影響を与える事が、様々な研究・調査によってわかってきました。
そしてポジティブな感情を生み出すポジティブな共鳴には、人やペット(哺乳動物に限りますが)との繋がり、コミュニケーションが大切だと説明してきました。
「思いやりの瞑想」は他者との繋がりに感謝し、相手の幸せを願う瞑想で、人との結びつきを強くする効果があると説明してきました。

でも。
他者との結びつきといっても、そんなにたくさん友達がいないし・・・。
ペットは飼っていないし。
恋人はいないし。
配偶者はいないし。
友達はいるけれど、心の中を打ち明けられるような親友はいないし。
家族はいるけど、遠くに離れて住んでいるし。
繋がりが大事だとわかっても、繋がる対象がいないのなら、どうすればいい!?

そんな風に思う方もいるかもしれませんね。
でも、大丈夫です。繋がりとは、親しい間柄の他者との間だけとは限らないのです。
心理学者達は電車の中やスターバックスのようなカフェなど、様々な場所で、見ず知らずの人への声掛け運動の実験をしてみました。
名前も知らない、たまたま電車の中で隣にいた人に「今日は暑いですね」と話しかける。
スターバックスで注文したコーヒーを受け取る時に「ありがとう。いい日を過ごしてね」と挨拶する。
そういう声掛け運動をした結果、声をかけた人達のポジティブな感情が増加したという調査結果があるのです。相手は恋人でも友人でも家族でもありません。他人です。でも、他人に対してコミュニケーションを取ることでも、ポジティブな感情に影響するのです。

コロナウィルス感染拡大の状況でマスクをしながらですと、なかなか見ず知らずの人に近寄って話しかけることは難しいですが。適切な距離を取る必要がありますが。また、日本では「Have a nice day!」と気軽に挨拶する習慣がないので、電車の中で他人に挨拶すると奇妙な目で見られるかもしれませんが。

交流が可能な場では相手に声をかけてみると、そこに短時間でもコミュニケーションが生まれ、小さいながらも繋がりが生まれます。小さい繋がりも軽視できません。小さい繋がりの積み重ねが、大きなポジティブ共鳴に育っていく可能性があるのです。

スターバックスなどのカフェでの注文の時。
スーパーやコンビニのレジでお金を支払う時。
職場やマンションで会う人達。
バスの運転手さん。
日常の様々な場面で短いながらも他者と交流をする時があります。そういう時に、「ありがとうございます」「このコーヒーおいしいですよね」「いつも掃除してくださり、ありがとうございます」「いいお天気ですね」など、短いフレーズでよいので、他者とコミュニケーションを取ってみませんか?

挨拶を返してくれなくても気にしない。
自分がポジティブな感情を増やす行動を取ったことだけ、認識すればよいのです。
でも、たいていの場合、何等かの言葉が相手から返ってくると思いますよ。

そして、もう一つ。
一日の終わりに、他者(ペットを含む)との間にどのようなコミュニケーションがあったかな?と思い出すこともお勧めです。その日の中で、最も長い時間を使った他者とのコミュニケーションを思い返し、そのコミュニケーションが自分にどのような影響を与えたか、その他者との繋がりを強くしたか、考えてみます。その日に経験した他者との繋がりを反芻することで、自分の中にポジティブな感情を増幅させます
「思いやりの瞑想」の前後にしてもよいでしょう。

他者との繋がりを作っていくこと(それが親しい間柄でなくても構わない)、一日の終わりにそれを反芻すること。この2つによってポジティブな感情が培われ、Love2.0の愛情を感じられるようになっていきます。

※ノースカロライナ大学のバーバラ・フレドリクソン教授によるポジティブ心理学の講義の内容を参考にしています。

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