Power of rituals、リチュアルの力が、ウェル・ビーイングにおいて重要だと言われています。こういう時に、こういう行動をするという、ジンクスや自分ルール、ルーティンのことをリチュアル、儀式といいます。
野球選手のイチローさんが、バッターボックスに入る時に必ず決まった動作をすることが有名でしたが、あれが典型的なリチュアル、儀式です。
また宇宙飛行士達が宇宙に飛び立つ前に、最初に宇宙にいったソ連のユーリ・ガガーリンが取った行動を真似するのですが、NASAのような科学の最先端のような組織でも、リチュアルは重んじられています。
他にも、気持ちをリラックスさせたい時には決まった映画を決まった手順で見る、大事なミーティングの前に食べる朝食のメニューには必ず目玉焼きを入れる、靴を左から履くとラッキーな事が起こるからそれを守る、プレゼンテーションの前に手に人を書いて飲み込むふりをする、などなど、いろいろなリチュアル、儀式がありますよね。
これらの儀式は、科学的根拠はありませんが、心理学的根拠はあるのです。世界は不確定要素の集まりです。大きなイベントの前は特に、プレッシャーやストレスや焦燥感などで心理的に不安が高まります。そこで、決まりきった儀式を行うことで、自分がコントロールできることがある事を確認する意味があるのです。
宗教的な意味は必要ありません(宗教的儀式でも問題はありませんが)。自分にとって、決まりきった型での行動を取ることで、自分でできる事があることを確認するのです。
- 試験の前には鉛筆を三本削る
- 面接の時は必ず赤い物を身に着ける
- 重要な会議の前にはコーヒーをブラックで飲む
など、皆さんなりの儀式はありますか?
物事が上手くいった時を思い出して、その時に取った行動を新しいリチュアル、儀式として身に着けることもお勧めです。
- プレゼンテーションが成功した日に来ていたブラウスを、次回からもプレゼンテーション時には必ず着る。
- ラッキーなことがたくさんあった日に青い服を着ていたので、毎日青い物を体のどこかに身に着ける
- 緊張した時に深呼吸を10回したら気持ちが落ち着いたので、緊張する場面では必ず深呼吸を10回する。
このように自ら儀式を作り出して、気持ちを落ち着けるために積極的に活用していく方法もあります。
私の使っている儀式は
- 大事なミーティングの日はパールのピアスをする
- トラブルに遭遇した時は、肩回し運動(両腕をあげて後ろから前へ、そして前から後ろへ回します)を10回×2回する
- 嫌な用事がある日は、鏡に顔を映してにっこり笑い、「私は大丈夫」と3回言う。
などがあります。
リチュアル、儀式を活用して、自分を落ち着ける行動を身につけてみませんか。