ポジティブ心理学の発展を牽引しているバーバラ・フレドリクソンさんが、提唱しているのが、ポジティブとネガティブを3:1にすると、そこが転換点になって、ポジティブな面を増やしていけるということです。(『ポジティブな人だけがうまくいく 3:1の法則』バーバラ・フレドリクソン著、橋本理恵監修、高橋由紀子訳、日本実業出版社、2010年)
ネガティブがあってもいい。ポジティブ100%でなくてもいい。
これがポジティブ・シンキングとポジティブ心理学の大きな違いです。
バーバラさんは、データ検証して、ネガティブがあってもいいし、人間ネガティブなこともあるけど、その分ポジティブな部分を増やして、ポジティブとネガティブを3:1くらいにすると、その人のポジティビティ(ポジティブでいられる力)が継続するという見解を発表しています。
これって、元気がでる意見だと思いませんか?
ネガティブなことが3つ、5つあっても。
ポジティブなことをその3倍増やしていけば、私たちのポジティブ性は維持できるのです。
ポジティブなことがそんなにたくさん見つけられない?
いえいえ、けっこう日々の暮らしの中で見つけられるんですよ。
ポジティブなことが見つけられないと思う人は、年に一回の誕生日イベントのような大きな出来事がないとポジティブでなれないと思っているからかもしれません。
自分の気持ちがふわっと明るくなることは、全部ポジティブなことにカウントしていいのです!
例えば。
- おいしいごはんを食べた
- 同僚からお菓子をもらった
- 応援しているサッカーチームが勝った
- 1キロやせた!
- 人間ドックで悪いところがなかった。
- 家族に優しくできた。
こういうことも、ポジティブなことなのです。
ネガティブなことがあるなあ、と思ったら。
その3倍ポジティブなことを増やそうと、積極的にポジティブな事を、見つけていこうって思えるようになればしめたものです。
ところで、私はバーバラさんの説を自己流にアレンジしておりまして。
「仕事との向き合い方」で書きましたが。
仕事の場合、ポジティブとネガティブを3:1にするって、結構難しいことが多いと思うのです。それで、仕事や職場については、ポジティブとネガティブが1:1になれば、それで十分ポジティブであると、私は考えるようにしています。そして、できれば、ポジティブなことが0.1でも0.5でもネガティブを上回れば、私はその仕事に結構向いている、頑張っていると思うようにしています。